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新着情報詳細

2018年02月20日 - 未来のニッポン牧草への挑戦

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。このたび、株式会社中央牧草センターは、東大阪市に本社を置くジェックス株式会社と乾燥牧草事業において正式に提携いたしましたことをご報告申し上げます。全国にいらっしゃる草食動物愛好家の方々のお悩みにお応えすべく、両社「協働」で商品を開発いたしました。

その名は「旬牧草(しゅんぼくそう)」です。

「旬牧草」は、創業43年になる中央牧草センターが土からこだわり無農薬有機質露地栽培にて育てた「生牧草」のみを原料とした「純国産乾燥牧草」です。生産・収穫・乾燥・梱包に及ぶ生産から製造までの行程を全て中央牧草センタースタッフが行っております。

旬牧草の商品情報について詳しくは 純国産乾燥牧草「旬牧草」についてのご案内 をご覧ください。

弊社が乾燥牧草を作る理由

現在、日本国内に流通している乾燥牧草は、9割以上が米国、豪州などからの輸入乾草に頼っているのが実情です。その理由は、大陸ならではの広大な面積や、よく乾燥した地理的気候を活かしての大量生産がもたらす安価・安定という利点からです。しかし、輸入乾草は混入してしまう病害虫を駆除するため輸入の際は植物検疫により燻蒸処理されます。弊社としては、国内の生態系を守るためには必要な措置である燻蒸処理、および輸入乾草を否定するわけではなくそれぞれに良し悪しがあると考えておりますが、家族の一員として共に暮らしている動物たちのため、燻蒸処理がされていない、農薬や化学肥料を使っていない安心・安全な国産の乾燥牧草を希望される方が全国に多数いらっしゃることは皆様もご存知の通りです。

特にウサギなどの小動物愛好家の方々の間では、一部の生産者から季節によって少量を入手できても、年間を通して安定して入手できないことが大きな悩みとして長年の間存在していました。また、原料となる牧草は栽培方法など適切に管理がなされていないものも多く存在し、普段弊社の生牧草を利用していただいているお客様からは「最も実績のある中央牧草センターが本当に安心できる国産乾草も作ってもらえないか」とのお問い合わせを長年に渡って多数いただいていた状況でした。

しかし、当初は弊社が最も得意とする「生牧草」にこだわり、乾草ではなくより自然に近い「生牧草」の良さを広めていくためにお客様からご要望があってもお断りをしていました。当時「青草(あおくさ)」と呼ばれるのが一般的だった生の草に対し、適切に管理され育てたものだけの呼称として早くから「生牧草」と名付けた、弊社の分身とも呼べる「生牧草」の存在を大切にしたかったからです。

生牧草ロゴ

その一方でお客様のご要望にお応えすることも大切にしたく、密かに情報収集、研究は続けていましたが、研究を続ける中でどうしても解決できなかった「品質と製造コストの両立」という大きな課題が常にありました。

しかし、今からちょうど4年前、弊社が認識していた様々な課題を払拭するほどの出来事が立て続けに起こります。

その一つは、2014年2月に発生した気象庁観測史上初の豪雪です。


弊社のある千葉県四街道市も例外ではなく40cmもの積雪という未曾有の危機でした。収穫は昼夜を問わず雪をかき分けて出来る限り行いましたが、首都圏全面通行止めが長期に渡って発生した結果、ヤマト運輸の集配送もストップしてしまい結果的にお客様に安定してお届けができなくなってしまいました。上野動物園などの公的機関のお客様には猛吹雪の中自社便にて配達を行いましたが、全国のお客様にはどうしてもお届けができませんでした。

  • 「なんとかなりませんか?」
  • 「生牧草がないと…助けてください…」

というお客様からの悲痛な声が多数届く中、動物たちに対して申し訳ない気持ちと悔しさを痛感しながらも全国配送をヤマト運輸に委託している弊社には為す術がありませんでした。その後、ヤマト運輸の集配送業務が再開しましたが、弊社にできる、すべき行いとして、再開と同時に生牧草を待たれていた全てのお客様へ向けて、とにかくまずはお腹へ運ぶことを最優先に考えた「エマージェンシー生牧草」を無償で提供させていただきました。

その時の記事は 2014年02月17日 - エマージェンシー生牧草を収穫・発送させていただきます。または、下記の中央牧草センター2014ダイジェスト(2月編)をご覧ください。

この時の教訓を活かして苦肉の策で考えたのが「生牧草の卸取引事業」です。全国の動物専門店様、動物病院様、ペットショップ様などで弊社の生牧草を取り扱っていただき、万が一弊社からの生牧草が届かない事態になっても、最寄りのお店に在庫があれば購入できる仕組みを目指しました。想いに共感していただいた取扱店舗様は現在も着実に増加中です。

「生牧草の卸取引事業」について詳しくは 2014年06月13日 - 生牧草の卸販売についてのご案内 をご覧ください。

そしてもう一つは、翌年2015年2月に発生した米国西海岸港湾ストライキによる輸入乾草流通量の激減です。


港湾ストによって、それまで安価・安定供給が大きな利点だった輸入乾草は一転、時間の経過と共に次第に国内で入手困難に陥っていき、公的機関や一部の大きな施設等には優先的に配分されたものの、一般法人や個人の方が入手するには価格が暴騰した輸入乾草を購入するしかほぼ入手できない事態となりました。その結果、今すぐに牧草を必要とする動物たちがお腹をすかし、すなわち命の危険が迫る危機的状況に陥りました。弊社はその時「今こそ弊社がすべきことを」という想いで、ご希望のお客様には希望されるだけの量を惜しみなく安定して提供させていただきました。

その時の記事はこちらをご覧ください。

この時に弊社では「国産の飼料、しかも草食動物にとって最適である長年研究開発されてきた牧草を、もっと安定して供給できるようにするにはどうしたらよいのだろう」という想いが強くなっていきました。

答えの一つとしての乾燥牧草

上記のようなことが立て続けに起きたことで弊社は様々な対策を取ってきました。しかし、例え弊社が収穫作業を行ったとしても各地域ごとに配送停止が発生することもあり根本的な解決には至っていませんでした。それは生牧草の最大の特長である「鮮度」が大きな理由です。鮮度が命である生牧草は、その最大の特長と同時に「長期保存が効かない」という特長も併せ持ちます。したがって前述のような万が一の事態に陥った時「動物の命をつなぐ」という弊社の使命を果たせない可能性が残っていました。

そして、弊社が答えの一つとして考えたのが、長期保存が効く乾燥牧草作りを本格的に取り組むことでした。

ジェックスさんとの出会い

上記の通り始まった弊社の乾燥牧草作りですが、ただの国産乾燥牧草ではなく弊社の分身でもある「生牧草」の良さを最大限活かした本物の国産乾燥牧草を作るべく、水面下で乾燥牧草の研究を行いつつ、いよいよ本格的に取り組もうとしていたところに、弊社のお客様であり熱心なウサギ愛好家の方から、ある相談を受けました。

お話を伺ってみると、愛好家の方からいただいたのは、

「生牧草しか食べないウサギもいるけれど、乾草牧草しか食べないウサギたちもいる。いざというときに安心できる中央牧草センターの牧草が手に入るようになって欲しい。」

という、今まで弊社が他の多くのお客様からいただいてきたものと同じ「生の意見」でした。そして、お知り合いだったジェックス商品開発担当の方とマーケティング担当者の方をご紹介いただきました。

担当の方々からは、

「小動物ユーザー様のお悩みに応えるべく今こそ国産乾燥牧草を世の中に広めたい。その原料として中央牧草センターの生牧草がどうしても必要です。」

という熱い想いを説明していただきました。弊社としては当初、あくまでお客様と100%ダイレクトにやり取りができる独自路線を目指していましたが、ジェックス様の持つ全国販売網、商品開発力、何よりもジェックス担当者の方々の熱い想いをお聞きする中で、動物たちの健康と幸せを願うという共通の想いを見出し、「全国の動物たちの幸せのために最善の方法を取るべきなのではないか」と考えるようになりました。なぜなら、全国で今まさにお困りの方に対し、すぐにでも安定してお届けしていくには、弊社単体では時間がかかりすぎることが現実問題としてあったからです。

その後、ジェックスの担当の方々には何度も弊社に足を運んでいただき、両社本気の話し合いを続けていく中で、ジェックスと手を取り合おうと決断いたしました。


ジェックス本社にて。弊社代表増田、ジェックス株式会社五味社長と両社共通の想いを確かめ合い契約締結。

中央牧草センターは得意とする信頼と実績ある生牧草を。ジェックスは得意とする全国販売網、商品開発力を。お互いの持つ強みを持ち寄り国内最高水準の純国産乾燥牧草を世の中のため生産、ご提供してまいります。

旬牧草の商品情報について詳しくは 純国産乾燥牧草「旬牧草」についてのご案内 をご覧ください。

これからの弊社の方向性


この日のために中央牧草センタースタッフ記念写真!(写真協力:だいず館様)

弊社の理念、方向性は今までとまったく変わりません。

弊社が生牧草を日々休まず生産し続ける理由。それは「動物たちの健康と幸せのため」です。
そして生牧草を含めた弊社の全ての取り組みは「社会のため子どもたちに夢と希望を」という想いからです。

ジェックス株式会社との提携。純国産乾草牧草「旬牧草」の誕生。弊社にとって大きな節目であると同時にスタートラインです。10年、20年ではなく、100年、200年を見据えながらこれからも取り組んでまいりますので、今後ともより一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2018年2月20日
株式会社 中央牧草センター
代表取締役社長 増田 浩二

ジェックスさんの記事

「株式会社中央牧草センター」×「ジェックス株式会社」乾燥牧草事業提携のお知らせ
http://www.gex-fp.co.jp/blog/rabbit/detail.php?id=151