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レポート

レポート(4)

2004年5月17日

PDfarmベビー

PDfarmベビー

弊社にとってとてもうれしい出来事がありました。それはPDfarmベビー12匹のうち10匹がPDfarmと事務所前の中牧小屋ですくすくと育っていることです。これはPDfarm事業発足当初から掲げていた「限りなく自然に近い形を作りゆっくり育てる」という理念と理論が実践でき証明できたことだと思います。

プレーリードッグは草食動物であり、自然のままのイネ科の草を好んで食べ大家族を形成し暮らしている。このようなことを生牧草販売のインターネット部門を立ち上げた当初から少しずつ情報収集をしていき、また最近はNHKで放送された「地球!不思議大自然」で、プレーリードッグの生態を約8ヶ月間追った特集などからも収集しつつ弊社自体のオリジナリティーを模索してきました。

今回のPDfarmレポートでは、そのポイントを数例あげてみます。

餌の供給について

餌の供給について

コロラド州ボルダーのプレーリードッグ2004年4月22日にプレーリードッグの聖地とも呼べる米コロラド州ボルダーの広大なプレーリードッグ保護区に行きました。植物が少ない中、道端にはマメ科のルーサン(アルファルファ)がたくさん生えていました。ルーサンは牧草の女王と呼ばれる高たんぱく高栄養の牧草です。

ちなみにボルダーやデンバー近郊の農家の大半はこのルーサンを栽培していますが、これは乳牛のホルスタイン種に高栄養のものを与えて高乳量を出すためや、よい肉牛を育てるためです。それとマイルハイ(標高1500m)のところでは冬場は1m位下まで土壌が凍りますが、ルーサンの特性を活かし深根性の根を張らして冬場を乗り切り何度も同じ畑で収穫するためです。

そしてそのそのおこぼれの一部をプレーリードッグたちがいただいているのです。

ボルダーのプレーリードッグたちはイネ科については野生種のものを採食しています。冬場において新鮮なイネ科の生牧草が手に入らない状況下でどのようなものを食しているかは調査中です。

弊社の場合は日本の千葉県の温暖性を活かし、年間を通してイネ科の生牧草を与えています。一部うさぎを飼われている方やプレーリードッグを飼われている方々の中で、同じイネ科のチモシーが一番よいと妄信されている方がいらっしゃいますが、できれば飼料形態を年間を通して安定して与え続けることができるイタリアンライグラスがベストです。チモシーは乾草に適した牧草であるため、一般の市場に乾草商品として広く出回っており、その生がよいと考えているからだと思いますが、弊社お客様の声をお聞きしても、7:3ぐらいの割合でイタリアンライグラスの方が嗜好性がよいと評判です。それとマメ科の牧草も実はOKです。上野動物園のプレーリードッグ舎では弊社産の牧草を与えていますが、マメ科のものも与えています。もちろんPDfarmファミリーたちも食べています。また一年目ですが繁殖に適した餌の給仕の仕方もデータ取りができましたが、これは企業データとして保存しておきます。

住居について

住居について

弊社産の無農薬乾草弊社のPDfarmは上野動物園のプレーリードッグ舎を模して、それよりも全体的に大きく作りました。そして実は通路を何本も作って裏に導き、12箇所の部屋を作ってありました。しかし人間が期待する行動はよい意味で見事に裏切られました。放牧当初は何匹かはその部屋を使ってくれましたが、約1ヶ月で大半の部屋が空き部屋ないし土で埋められてしまいました。

上野動物園の場合はすべてコンクリートで作られている為、穴を掘ることができず各部屋をそのまま使用していましたが、PDfarmの場合はプレ本来の穴を掘る動作も自然であると考えて、赤土、籾殻、そば殻、クンタンなどをふんだんに使った為、プレたちの好きなように自由にリフォームし、一部人間が用意したところと自分たちの穴をつなげたり、まったく新しい穴だけで生活したりし始めました。

これは将来計画しているPDfarm二号圃の設計にも影響してくる重要なデータです。

夏場と冬場について

夏場と冬場について

雪の日のPDfarm冬場については低温を心配されている方がいますが、巣穴はプレーリードッグたちにとって適温に維持されていることがデータでわかってきました。単頭でケージなどで暮らしている環境ではヒーターなりが必要と考えられますが、多頭で自然のまま巣穴を掘り体を寄せ合って暮らしている環境では、まったく問題ないと考えられます。また弊社PDfarmでは自社産の無農薬乾草を与えており、かつファミリー同士大勢で暮らしているため、実際に去年の雪の日にも元気に乗り切っています。そして何より冬場はマイナス15℃~20℃に近い気温になる米コロラド州ボルダーのプレーリードッグたちでさえも雪の中を元気に走り回っていました。

このようなことから、千葉県の寒さなどではまったく問題ないということがお分かりいただけるかと思います。

対策としては、できるだけ多頭にしてあげて、自由にプレーリードッグたちに住居を作ってもらう方が良い方法です。もちろん病気や怪我を防ぐ防止策を万全にしてから行うことがベストです。またPDfarm内で新たに確認した7匹のベビーたちは自分たちの巣穴で見事に育ちました。ケージで飼われている方々は創意工夫して自宅でもそのようなものに近い環境を作ってあげるのが良いと思います。もちろんすでに実践されている方も多くいらっしゃいます。

夏場については蚊を心配されている方もいますが、これは金坂動物病院の金坂先生よりプレたちに関してはあまり心配する必要はないとのご解答をいただいています。それよりも蚊対策として超音波や薬といったものを使用するほうが、弊社の理念に相反するものだと考えています。

ベビーのお渡しについて

おかげさまで2004年5月17日時点で、PDfarmベビーが健やかに育っていますが、この仔達が外敵や仔殺しにあわず育ってくれることを望んでいます。そこで2005年も順調にPDfarmベビーが誕生した場合につきましては、ベビーのお渡しは弊社の方針にご賛同いただき、要項を遵守していただける方のみにお渡ししたいと思います。詳しくはベビーお渡しページをご覧ください。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

以上、PDfarm事業発足から初年度にもかかわらず、たくさんのベビーに恵まれたことは、多くの方の応援とご協力をいただいたからだと認識し、感謝しております。これからもPDfarmがプレ愛好家の皆様にとって、すばらしい事業となるようがんばってまいりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。